プラごみゼロ社会の実現にむけて

神奈川県プラスチック資源循環推進等計画素案(かながわプラごみゼロ宣言アクションプログラム)の素案が、常任委員会で報告されました。

神奈川県では2018年9月に「かながわプラごみゼロ宣言」を発表し、2020年に「かながわプラごみゼロ宣言アクションプログラム」を策定し、①ワンウェイプラの削減②再生利用の推進③クリーン活動の拡大等を3つの推進方策に位置付け、取組みを進めてきました。

しかしプラごみをゼロにするためには、まずは発生抑制を検討するべきと市民とともに提案を続けてきました。製品の生産や流通、廃棄に消費される資源やエネルギー、また発生する温暖化ガスを削減するためにも、リサイクルではなく、化石燃料を使わない生活へと行動変容させていくことは、本会議においても知事は何度も発言しています。しかし、今回提案された2期の素案にも発生抑制の視点は皆無でした。プラスチック容器を使用しない、またはリユースする施策は、自治体単位より広域での取組みが有効と考えます。リサイクルは最後の最後、そもそもごみを出さないことが大事であり、県のリサイクルありきの資源循環のプランを変えていくことが必要です。

しかし、プラスチックを全く使用しない生活になることは現実的ではありません。どうしても利用せざるを得ない場合は、再資源化し活用することが必要です。リサイクル製品は価格が高くなる傾向もあり、活用するよう出口支援も今後の検討課題となっています。生活に密着したプラごみをゼロにしていくためには、もっと市民の声をアクションプランに盛り込んでいくことが必要です。これからパブリックコメントの募集をしていきます。広く声を掛け、多くの声を県に届けていきます。