自宅療養システム開始
新型コロナウイルス感染症オミクロン株の拡大がとまりません。PCR検査数が増えつづけ、抗原検査キットも手に入らない状態となっています。
神奈川県では、病院やPCR検査の逼迫状況を受けて、重症化リスクが低い方で抗原検査キットなどを使用し、陽性が判明した場合、医療機関の診断を受けずに「自主療養届」を提出することで、医療機関で診断を受けたときと同様、健康観察をLINEやAIコールで行ったり、療養開始を示すなどの書類を発行することが可能となりました。しかし、自主療養を選んだ場合、食料支援や配食支援を受けることができません。県では、自宅に数日分の食料の備蓄を呼びかけていくとのことですが、同じ病気にかかったにも関わらず、支援の差が生まれてしまい、子どもと自宅療養するケースが増えている現状では備蓄だけで足りるのか、不安が残ります。
食料支援の拡充は喫緊の課題となっていますが、カップラーメンなどが入ったセット内容に不満の声も届いています。すぐに、気軽に食することが可能ですが、体調不良時の食事とは言い難いものでした。万人に受入れられるものにする余裕はないことは理解できますが、食品ロスにつながらないような仕組みも必要と考えます。
さらに保育園や小学校での感染拡大を受けて、保健所からの指導も迅速にできない状況が生まれています。県では保健所の専門職と一般食を合わせて127人増員し、応援態勢をしいていますが、14カ所の保健所の逼迫状況の改善とはなっていません。濃厚接触者対応はすでに追いついていない現状もあり、LINEなどの活用をすすめ、保健所機能の正常化を常任委員会では提案しました。
コロナの症状などの相談だけでなく、発症した人向けの生活相談も含め、非常事態に遭わせた情報提供の仕方も、現場の声を聞きながら、提案につなげていきます。

県から送られた食料支援グッズ