かながわケアラー支援ポータルサイトが開設

ヤングケアラーの調査が中学校と高校で行われ、実態がだんだん明らかになってきています。神奈川県でも、ケアラー支援ポータルサイトを10月末に開設しました。社会に大きく認知をすすめることは大切と捉え、一歩前進と考えます。

しかし、ケアラーの方が利用できる支援一覧を見ても、従来の縦割り制度しかなく、ヤングケアラーの相談窓口も、お気軽に相談してください!とありますが、こども家庭110番LINE子ども・若者総合相談LINEです。相談できる場所があることは理解しますが、ケアラーとしての悩みを打ち明けようと思えるかは疑問が残ります。

ヤングケアラーはじめ、ケアラー支援の具体的な施策もない状態です。先進的にケアラーズカフェを開催しているNPOなどもあり、集まる人に理解がある。仲間がいることの安心。など、相談だけでなく、介護うつや虐待に繋がらないように、まずは思いを共有する場がとても重要です。さらに、ケアラー支援は、福祉、教育、労働など多職種連携が必要となりますが、だれが声をかけるのか、どこと連携すれば良いのかも難しい課題となっています。家族全体を支援する視点が、現在の制度にはないことに由来します。

今回、県でのポータルサイト開設したことをスタートとし、そこから見える課題、相談窓口の内容など、課題を整理しながら、すでに動き初めている地域の動きにも注目しながら、具体の施策に繋げるよう、提案をつづけていきます。