抗原検査キット再発送をチャンスに!

新型コロナウイルス感染症拡大時、神奈川県が行ったアンケートでは、多少の熱があっても仕事や学校に行く。と答えた方が一定数いました。さらに、もし家で簡易に検査が出来て、罹患していることが分かれば休む。と答えた方が多くいたことから、家庭で簡易に検査できる抗原検査キットの有効性が高い。と判断した経緯があります。

さらに、ワクチン接種対象とならない中学生以下の子どものいる家庭での、家庭内感染が拡がったことや、夏休み明けの学校等でのクラスター発生を防ぐために、国では学校施設等で、発熱などがあった子どもに検査キットを活用するよう自治体へ配布しました。神奈川県では発熱した場合、家庭で検査することが校内クラスター発生を抑制でき、さらには子どもだけでなく親も検査キットを使用することで通勤などしなくなるとの判断もあり、神奈川方式として小学校、幼稚園、保育園等に通う子どものいる家庭へ2セットを配布するよう、検査キットを一部企業から寄付いただき、足りない分は追加購入し、8月末から配布を開始しました。

しかし寄付された40万個の検査キットは今年10月末日までの使用期限であり、期限を過ぎたキットの使用は不可能であることを確認しないまま、幼稚園などに配布してしまい、後日使用できないことが判明したため、40万個を改めて購入し、再配布するための補正予算の提案があり、県の判断、見通しが甘かったことなど、議会で指摘されました。

新たな抗原検査キットの再配達事務や印刷物については、本来ならば計上しなくて良かった経費ですが、ピンチをチャンスに変え、コロナ禍、イベントが減った福祉施設への発注や、所得の減った事業者などの活用を優先して検討するなど、生活基盤が弱くなっている方面への支援にすることが可能です。再発送される現場での作業負担の軽減も含め、発送作業の再考を求め、補正予算案には賛成しました。