神奈川プラごみゼロ宣言は発生抑制から!
神奈川県鎌倉の海岸にクジラの赤ちゃんが打ち上げられ、胃の中には沢山のプラスチックごみが発見されたことをきっかけに、神奈川県プラごみゼロ宣言をしました。その後、今年3月プラごみゼロ宣言アクションプログラム(以下AP)を策定しました。9月の常任委員会では、このAPに関連し質疑をしました。
プラごみをゼロにするには、まず発生抑制が必要です。作らない・出さない・使わないために、New Life Planの施策が必要です。しかし今回のAPは、ワンウェイプラ削減から始まっています。これは、使い捨てにしない。リサイクルしていくことが目標になっています。昨年も、ケミカルリサイクルの現場に神奈川ネットでも視察に行きましたが、大型プラントで大量の熱量、薬品も必要です。リサイクルありきの計画になってはならないと考えます。
宣言後、県庁内から排出される廃ペットボトルの量は減少傾向ではありながら、4月から9月中旬までに3000キロも発生しています。県庁内から排出されるペットボトルはボトルtoボトルになる業者へ処理を依頼し、ラベル・蓋・本体の分別の徹底をしていますが、自動販売機脇のごみ箱は分別ができません。県庁内の自動販売機削減の検討し、分別の徹底などしながら、発生抑制をすすめることを要望しました。
さらに県が宣言をしても、一般家庭から排出されるペットボトルについて、回収しベール化するまでは自治体の役目ですが、その後は排出メーカーが所属する容器リサイクル協会が処理をします。県がボトルtoボトル推進しても、掛け声だけになってしまう可能性は否めません。自治体がどのように処理するかの選択肢を持てるような法整備も必要です。
マイボトルを持っていないと、恥ずかしい。と思えるような、発生抑制優先の社会構築に向けて、これからも提案を続けます。