ゲノム編集食品が食卓に並ぶ?!~血圧を下げるトマト~

昨年10月からゲノム編集された食品の一部が届出のみで表示されることなく、販売することが可能となりました。生物の遺伝子に微生物由来の遺伝子を組み込むことで、生産効率を上げてきた、これまでの技術と違い遺伝子に直接加工を加えるため、組み換えるこれまでの技術とは違う国の見解です。

月曜に開催されたシンポジウム「ゲノム編集食品が食卓へ~表示とトレーサビリティの必要性」に参加してきました。「消費者にとって有益をもたらす食品を開発したのだからブランド化していきたい。」GAVAトマトを開発したサナテックシード(株)竹下達夫会長は胸を張って言われました。「毎日ゲノム編集トマト2粒食べれば降圧剤は要りません。」こんなコピーが書いてあるトマトがスーパーに並んだら、食べたいと思う人もいると思います。

しかし遺伝子組み換え食品が開発されて20年強。この食品を摂取してきた子どもが親になる時代はこれからで、まだまだ未知の領域が残っています。さらにゲノム編集食品は開発されたばかりで、技術も未熟であり、その影響も全くわかっていません。消費する側からも、ゲノム編集された食品であることはしっかり表示し選択肢をしっかり示してほしいと声が上がっています。表示をしたい開発者やメーカーに任せる現在の手法では、ゲノム編集食品に何らかのデメリットが出たときは非表示になってしまうかもしれません。食の安全は消費者が求めるものを手にすることからです。知らないうちに食べていた。ではなくトレーサビリティを確保できる表示が必要です。何を選ぶかは消費者であり、その選択肢をしっかり示すためにはマーケットに任せるのではなく、法律でのルールが必要です。

最後に、世帯収入格差が大きくなっている現在、遺伝子組み換えしていない食品やゲノム編集していない食品が付加価値となり、選ぶことができない世帯が出ることのないようにしていくことも必要な課題のひとつです。
食は命に繋がっています。食べたいものを選べるために、ゲノム編集食品表示をもとめ、国内生産者を支え、地産地消を進める施策の提案を続けます。