台風19号 城山ダム緊急放流の検証を

台風19号での被害はまだまだ把握できていないものもありますが、大きな被害が出ています。1日も早い日常の回復することが急務になっています。

同時に、今回の台風に関連し検証する多くの課題も明らかになっています。

その一つに、城山ダムの緊急放流があります。

今回、神奈川県内のダムでは初めて城山ダム緊急放流が実施されました。

ダムの貯水量が増加することが見込まれ、台風直撃の前日11日14時から予備放流が始まり、4.5mほど水位を下げて備えていました。緊急放流は、流入する水量と同じ量しか放流しないことが鉄則となっており、今回は毎秒3000㎥を放流しても、県として、下流地域において放流によって浸水被害が出ない量であると判断していました。

その後、雨が降り続け、ダムの決壊の恐れも高まり、12日17時から緊急放流を行うことを12日14時19分に関係機関に発表しました。この時は、避難してもらうための時間が必要と判断し早めに発表したとのことです。しかし、水位の上昇が想定より遅かったため、17時直前になり延期とし、その後は放流の1時間前に告知すると発表しています。

そもそも避難するにあたり、日没後の暗くなってから避難することは、その他のリスクも高まり、明るい時間に避難誘導していくことが必要なのは周知されています。しかし、日没が迫る17時前に緊急放流を延期したことに大きな疑念があります。

さらに夜21時に1時間後に放流を発表し、結果的には30分後には緊急放流を開始しています。ダムの許容水量をギリギリまで使いたいとギリギリのせめぎ合いだったと言っていますが、今回の緊急放流の発表、その後の対応には、見直しが必要です。

相模川沿川には、多数の高齢者施設もあり、緊急放流の情報に振り回されたとの声があります。ここ数年は、河川堤防の決壊に至ってしまう自然災害が度々起こっています。緊急放流により多くの被害が出てしまった事例もあります。特に高齢者や障がい者施設では短時間に避難することは容易ではありません。大雨特別警報が発令されていたなか、さらにダムからの放水については的確な情報提供が必要であり、施設の避難者受け入れの具体な対策が求められます。

神奈川県で初めてのダムの緊急放流だったこともあり、速やかな検証を求めていきます。