夏休み親子平和ツアー@登戸研究所

 セミの大合唱のなか、明治大学生田キャンパス内にある『登戸研究所資料館』に行ってきました。ここは第二次世界大戦時、第九陸軍技術研究所として、秘密戦を担う研究がされていました。
終戦と同時に閉鎖され、多くの資料も焼かれ、その存在も語り継ぐことはありませんでした。それだけ、秘密裏に進められていた研究や作戦の裏側がここにはあったようです。しかし、高校生が当時を知る人への聞き取りから、証言を増やしていき、その全貌が見え始め、2010年に資料館として開館しました。
 この研究所では、毒物や生物兵器の開発をしていたこと、その
開発したものでの人体実験を外地で行っていたことが証言から明らかになっています。研究者としては人を殺傷することへの嫌悪感がありながらも、殺傷することが成果になり評価されることは喜びに変わっていったとのことです。たとえそれが人の命を奪うことになっているとしても、新しいものを開発し、それが評価の対象になることは研究している人のモチベーションに繋がってしまうことだと想像します。
 一昨年、防衛省から軍事研究費を大学や研究機関に公募することに対し、一部の大学や日本学術会議からは反対の表明がありました。いまの軍事研究はロボットや通信技術など、一般生活にも応用できるもので、兵器や軍備に関する研究は主流ではない。との反論もあるようですが、これらの研究がどのように使われるかは不明であり、過去の教訓から、研究者に軍事研究として予算を使わせることには反対です。
 なぜ戦争することに反対できなかったのか?の問いに、戦争がない社会はないと教えられ、負ければ生きていけないと言われ続けた。だから勝つために、何ができるかを、考え続けた。との証言が書かれた展示がありました。
 平和は英知により成り立ち、努力によって継続されると改めて思います。相手を負かすことを考えるのではなく、共に生きるための研究であり、発信をこれからも続けていくことが大切だと気づきのツアーになりました。共に生きるための提案をこれからも続けていきます。