子どもの権利条例があるから出来たこと~川崎市こども夢パーク~

2019年6月22日 18時44分 | カテゴリー: 子どもの育ちを社会で支える, 活動報告

子どもの権利採択から30年、日本が批准して25年。ブームのように騒がれた時期もありました。川崎市子どもの権利条例ができて約20年。子どもの権利条約ネットワーク主催の連続講座2019で、今も子どもと共に現場にいる、西野博之さんの話を聞きました。

ぼく、もう大人になれないの?
小学校に通えなくなった男の子のひと言が、活動の原点だ。学校が安全で安心な場所だったら、子どもは学校に行きたい。なぜ学校が変わらないのか、問題提起から始まりました。

川崎市が子どもの権利条例制定に向けて議論を始めたのが1998年、校内暴力、家庭内暴力、虐待が社会的課題になった頃です。2年間で200回もの会議や集会を重ねて、2000年12月市議会全会一致で採択されました。27条には、子どもがありのまま過ごせる居場所が明記されています。この27条の具現化が「夢パーク」です。
何がしたい?どんな場所になったら?そんな子どもとともにデザインし、遊具も手作りです。他と比べると、どこか中途半端と感じても、失敗しても、やり直せる場所だから、安心できる。そんな場所が公立民営で存在できるのは条例があるからです。
 お金を払えば、サポート校や通信制の高校で高卒の資格は取りやすくなっています。そこで社会に出るきっかけに繋がっている子どもがいるのも事実です。でも、なぜ学校に行けなくなったのか。そこに向き合わなければ、問題の先送りでしかなく、社会と繋がりを持てないまま、歳を重ねてしまう人を増やすだけだと西野さんは言いました。フリースペースに通う最高年齢は50歳だそうです。社会のなかに安心して過ごせる場所を大人も求めているのかもしれません。

 子どもの命が奪われる事件が続いています。それは条例を持っている川崎も例外ではありません。でも、ありのままで居られる安心感を持つ子どもが大人になったとき、社会も変わることが出来ると希望が溢れてきた時間になりました。