生きている実感が持てる働きを支援する~ユニバーサル就労を推進する富士市の取組み~

2017年11月18日 19時00分 | カテゴリー: 活動報告

静岡県富士市では今年4月から「ユニバーサル就労の推進に関する条例」を議員提案により施行しています。条例制定と支援センターの取組みをフィールドワークしました。

まず条例提案については、生活が困窮している人や生活保護を受けている人への就労支援の制度はありますが、長く引きこもっていたり、内部疾患や精神疾患のある方、高齢の方など、さまざまな理由があり、社会との接点が持てないためなど、制度の狭間にいる就労できない人への支援するための環境整備が必要との議連からの提案で、議会と行政がタグを組み条例化したそうです。理念条例ではなく、実行の伴う条例であり、理念にむけての本気度が伝わってきました。

 ユニバーサル就労支援センターでは、支援が必要な人と企業を繋ぐにあたり、生活リズムを調えることや社会性を引き出すこと、模擬面接や履歴書の書き方などを支援する講座を持ち、就労体験、無償コミューター・有償コミューターなどの経験を踏みながら雇用契約へとステップアップしていき、定着支援も行うなど、一人ひとりのペースに合わせたオーダーメイドの支援をしていきます。また、受け入れ企業開拓もしていくそうですが、条例があることで受け入れる企業側への支援も明らかになり、社会的貢献という側面だけでなく、支援が必要な人を受け入れるにあたり、仕事の分割や整理ができ、企業側としても働きやすい環境づくりに繋がっているようです。
 働くという生きがいを誰もが享受し、自分らしく生きるための支援が必要な人は、間違いなく増えています。働く場があることが生きている実感に繋がっているという声は、障がいを持つ人からも聞いています。できないことを探すのではなく、出来ることをマッチングし支援していくことが、だれもが働くことのできる社会への一歩となるのがユニバーサル就労支援との気づきがありました。

 そしてセンター入口には、若者就労、マザーズハローワーク、生活困窮者自立相談、そしてユニバーサル就労相談が一つの場所にあり、窓口の在り方もユニバーサルであり、ワンストップであることは、安心へと繋がっていると思います。富士市の取組みは伴走型視点がちりばめられていました。支援が必要な人が安心して訪れる環境整備は参考になるものばかりでした。