学ぶ権利を保障する~朝鮮学園補助金問題を考える~

2017年10月28日 00時23分 | カテゴリー: 活動報告

神奈川弁護士会人権擁護委員会主催「朝鮮学校の高校無償化除外と補助金問題を考える」講演会がありました。

何人も学ぶ権利は保障されています。しかし、その権利を朝鮮学園に通う生徒から奪っている現状です。学校運営のための補助金は支給されず、保護者へ授業料補助も支給されていません。その理不尽に対し、朝鮮学園の生徒さんが、学校運営補助金停止裁判での大阪地裁の勝訴から、東京地裁の敗訴判決で心痛めながらも、権利のために行う活動の紹介があり「僕たちは当たり前の権利のために戦います」と力強く話してくれました。でも、その宣言にも取れる「戦う」姿勢に、戦わなければいけない状況にさせてしまっていることに、政治の責任を感じずにはいられませんでした。
その後、東京大学大学院教授の高橋哲哉先生からは、憲法の精神からも、法の下での平等からもこの差別は認められるものではなく、人種差別撤廃条約締結国での差別は国連からも勧告されているにも関らず、動かない国のありかたに問題提起されました。さらに、1910年勧告併合条約における植民地化したことで、アイデンティティや言語を奪ってきた歴史、その後の民族教育への弾圧、朝鮮学校閉鎖命令による阪神教育闘争の際に警官の発砲により16歳の生徒が犠牲になったことなどの歴史が忘れ去られている指摘がありました。

拉致被害が北朝鮮への憎悪になり、ミサイル発射や核保有している政治的課題から民族差別になっていることはヘイトクライムとも言えるといわれました。川崎市桜本を狙ったヘイトスピーチに反対すると同様に、権利を奪われている現状を一人でも多くの人に伝えることからです。

最後に、朝鮮学園の現代史を教える副読本には、拉致問題は許される行為ではないことが日本語とハングル語両方で明記され、朝鮮学園に通う生徒の役割として、共存共栄のため国交正常化に向けて手を携えて、日朝の架け橋となるように。と記されていることを知らされました。