安全保障のジレンマに巻き込まれていませんか?

2017年9月30日 22時15分 | カテゴリー: 活動報告

神奈川ネット川崎ブロック協議会全員集会では、NPOピースデポ副代表の湯浅一郎さんをお迎えし「市民社会とともに核廃絶への道に進む~北朝鮮の核・ミサイル開発と核兵器禁止条約~」のお話を聞きました。

「なぜ北朝鮮はミサイルや核開発を止めないのか」と問われました。
朝鮮半島では1950年に朝鮮戦争が起こり、1953年7月停戦協定が結ばれましたが、それから60年以上が経った今もその状況は変わっていません。終戦ではなく停戦のままです。家族が分断されお互い行き来もままならない状態が続くだけでなく、常に監視し緊張した状況が続いています。以前、朝鮮学園にお邪魔した時も、校内には朝鮮半島の平和を願う子どもたちの作品があったことを思い出しました。
そのような緊張感を持ち続けたなか、米韓の合同訓練が毎年行われています。横須賀を母港とする原子力空母が北朝鮮ピョンヤンからわずか400キロの場所に停泊し、そこから戦闘機が飛び立つ訓練も行われているそうです。そんな訓練を毎年見ていたら、どれだけの脅威や不安を感じるでしょうか。その脅威を想像してください。と湯浅さんは言われました。
米韓合同訓練に参加しているのは、在韓米軍だけではありません。沖縄の海兵隊、佐世保の揚陸部隊、岩国の海兵隊、そして横須賀の空母打撃団も含まれています。つまり在日米軍が参加している限り、日本に対する脅威も北朝鮮は感じています。
そのような北朝鮮側に立った情報が全くないまま、弾道ミサイルが飛んできた。核実験を行った。と煽りたて、日本も軍備増強が必要だ。安保法制は正しい選択だ。と、その気にさせている現政権の外交政策は間違っています。いま北朝鮮に対して対話ではなく圧力をかける時だ。などと国連総会で非難すれば、ますますその亀裂は拡大してしまいます。実際に北朝鮮外相は「米国の核の脅威を終わらせるための自衛的措置だ」と述べています。相互の不信と憎悪が「安全保障のジレンマ」を生んでいる状態となっています。
今日の湯浅さんの話にも、北東アジアの非核化と協調的安全保障への道を探る対話こそが必要とありました。真の外交は対話からであり、脅威が脅威を生む安全保障のジレンマに共に陥ってはいけないことを改めて気づかされました。
いま私たちを取り巻く状況は、決して他人事ではなく、第二の基地県と言われる神奈川から、しっかりと「真の平和への対話」を求めていくことから始めていきます。