カント入門書から考える永遠平和のために

2017年9月5日 19時11分 | カテゴリー: 活動報告

連日、北朝鮮によるミサイル発射や水爆実験の報道が絶えません。
私は、核による脅威に対して毅然と抗議の意を表明します。核という人類では制御できない兵器を持ち遊ぶような態度は決して許されるものではありません。72年前に広島・長崎に投下された核爆弾の何十倍もの力を持つ水爆実験について、広島・長崎の市民だけでなく、多くの市民が心を痛めています。あの恐ろしい惨事を思い出し、あの時の苦しみ悲しみが今なお心の痛みとしてある人にとって、今回の実験は大きな棘となり突き刺さっています。それはあってはならない痛みです。

しかし一方で、軍事による解決、制裁による解決を急ごうとする動きがあります。本当にそれで解決するのでしょうか。暴力は暴力の連鎖を生み、なんの解決にもならないことは歴史が教えています。人間には知恵があり、言葉があり、秩序をもち生きています。いまこそ、本来の外交を期待します。

娘の机の上に「カント」の入門書があります。その冒頭には永遠平和のために、戦争がおこるのは国家間の関係であり、国家についてをまず説いています。そして国家同士の関係とは異なるレベルでの全世界的ルールを構想し、だれもが異国を訪れたとき「歓待」される権利を持つと書いてあります。それは「博愛」という道徳ではなく、私たち一人ひとりが持つ法的保護が異国の市民にも加えられるという解釈です。私たちの住む地域には、日本人以外の外国にルーツを持つ市民が大勢います。その一人ひとりにも同じように暮らす権利があるということではないかと私は理解します。いま、地域のなかでするべきことは、隣に住む外国にルーツを持つ人にも、私たちと同じ権利があることを認めることではないでしょうか。その人らしく暮らし、学び、育つ権利を地方議会ではしっかり補償することが、永遠平和への一歩であることだと考えます。地域のなかで分断を許さず、共に生きることのできる社会になるように、これからも声をあげ、活動していきます。

*カント入門書 青灯社 貫 成人著「カント わたしはなにを望みうるか:批判哲学」から抜粋させていただきました。