子どもの権利~意見表明は対話から~

2017年5月22日 14時49分 | カテゴリー: 活動報告

子どもの権利シンポジウムに参加しました。
今回のシンポジウムでは、中学校教諭、スクールソーシャルワーカー、心理治療施設、少年院教諭、医師のパネラーから現場報告がありました。各々、全く違う現場でありながら共通していたのは、意見表明するための支援は対話だということでした。学校の規則に従わないケースにも、最善の利益とは何かを一方的に押し付けるのではなく話合う場の設定。スクールソーシャルワーカーも本人と周囲の意見の相違がある時、その溝を埋めるべく対話。施設の子どもの閉ざした心に寄り添い対話を重ねること。病気の治療方針にも正しい情報を提供し繰り返し対話を重ねることの困難さと共に実践の報告でした。
 子どもは未来を担う存在だけでなく、社会を構成する一員であり、その存在をしっかり受け止める大人の姿勢が問われています。子どもの意見表明は対話を繰り返し、互いに信頼を結ぶことからです。それは、子どもに限らず、障がいを持っていても、国籍や文化が違っていても同様です。
 今回のパネリストの方が、戦って勝ち取ったものは、負けると失うが、対話・信頼から築かれたものは失われるものではない。との発言がありました。「信頼」「対話」は、時間もかかり、手間もかかるものかもしれませんが、違いを認め、共に暮らす社会を築くために、この手間を惜しんではいけないと、改めて感じさせるシンポジウムとなりました。
 現場では、すぐに結果を求められ、時間や手間に対する評価は皆無ではないでしょうか。すぐに結果に結びつかない子どもの経験が、成長するなかで有益に繋がる支援であり、時間や手間となって存在しています。しかし目先の結果だけが優先される社会になっていることも、問題提起しなければいけない課題です。