視察報告 〜HAGA-HIMAT~

2015年9月21日 20時43分 | カテゴリー: 活動報告

9月初旬に神奈川県議会 厚生常任委員会で視察に行きました。報告レポートです 〜佐賀市重粒子線治療ガン治療センター編〜

神奈川県立がんセンターに今年12月オープン予定の重粒子線治療センター通称i-rockのオープンを前に2年前から診療を開始している佐賀市重粒子線治療センターを視察しました。

重粒子線治療とは放射線治療の一つで、これまでのX線よりエネルギーが強く、体の一定の深さでエネルギーがピークになるので、病巣細胞に直射することが可能になり、治療効果が高い治療法と言われています。
がん細胞に集中的に照射するので正常な細胞へのダメージが少なく副作用も少ないと言われています。また、体を切ることがないので、入院の必要もなく、治療時間も準備から終わりまでが約30分。痛みなどもなく、治療後は仕事に向かう患者さんもいるそうです。(これには個人差もあるようですが。)

診察開始時に、2年で600人の治療目標にしていましたが、すでに900人を超え、神奈川からはもちろん、北海道から九州まで来所している人もいるようです。

ただ、この治療法はまだ保険適用されていないため、一つのがん細胞に照射する治療で350万円程度かかります。 その一部を、このような先進医療を拡大させその環境づくり整備を目的にした助成制度を設け、治療費の10分の一を補助する、もしくは金融機関から治療費を借り受けた場合の利子を補給しています。経済的負担軽減ではないので、所得制限などは無いとのことです。しかし、ガンというリスクのある人に金融機関が融資をするのか。と質問しましたが、県が金融機関と協定を結んでいる銀行が専用ローンを組んでいるので、借り受けも可能とのこと。
がんの患者数だけは、年々増えている現状のなかで、有効とも言える治療法を選択肢とすることも必要です。
いま、ガンに罹患した人が離職を迫られたり、復職も叶わず貧困に陥ることがあり、がん拠点病院ではハローワークと連携して就労支援を行っていく方針を打ち出しています。体にも、時間的にも負担が少なく、離職しなくても治療が可能との話もありました。あとは治療を受けれる環境づくりだけが課題です。
これから神奈川県立がんセンターでも治療が開始されるにあたり、すべてのひとが選択肢となるような補助のあり方を検討することが必要との気づきのある視察になりました。